気を取り直して、再び歩く。

途中で入ったコンビニでサンプルのガムを2ついただいた。
1つ食べてみたがどうも口に合わずすぐに出してしまった。
綺麗なトルコランプのお店。
家に欲しいな思いつつ、持ち運ぶことができないため通り過ぎる。

アヤソフィア博物館は、530年代に東ローマ帝国によって建設された。

当時はキリスト教の大聖堂としてその役割を果たしていたが、支配者が代わり、1200年代にローマ・カトリック教会へと変わった。

イスラム教のモスクとしては、1453年から1931年にかけて長らく利用されてきた。

そして、その後はキリスト教とイスラム教が融合した建造物として、博物館として保護され現在に至る。

いよいよアヤソフィア博物館へ。

イスタンブールにはたくさんの博物館や観光地があるが、人気がある場所のチケット売り場はかなりの行列ができる。
昼過ぎなどに行くと混んでいる確率が高いため、一番行きたいところを最優先に予定を組むことを強くオススメする。

暑い中、30分ほどチケット購入の列に並びようやく中に入ることができた。

時刻は午後5時過ぎ。

すると突然、建物のスピーカーから大音量で何かお経のような物を唱えている音楽が流れてきた。

これは「アザーン」と言って、イスラム教の礼拝時刻を知らせる合図。

イスラム教徒は1日5回礼拝するため、その街中にこの音楽が流れる。

初めて間近で聞くアザーンに驚き感動しつつ、アヤソフィアの内部に入る。

アヤソフィアも一部修復作業中だったが、ブルーモスクほど覆われてはいなかった。
全体的に黄金に輝いている。
美しいミンバルを見上げると、イスラム教で崇拝されている唯一神「アッラー」の紋章。
その左隣には、キリスト教の神「イエス・キリスト」と聖母マリアがモザイク画で描かれている。

まさに、このアヤソフィアはイスラム教とキリスト教の融合だ。

日本の大学で宗教画を少し学んだのだが、人間と「神」「聖人」の区別は、頭の後ろを見るとすぐに分かる。

「神」「聖人」の頭の後ろには金色の輪(光背)が描かれている。

このイエス・キリストと聖母マリアにも例外なく光背が描かれている。

ミンバル正面。
このミンバルは、1574年から1595年にかけて使用されていた。
キャンドル型シャンデリアと陽の光が神聖な室内を暖かく照らしている。
美しい。
出入り口の門が大きくて頑丈。
なにやら2階に上がれるらしい。
傾斜があるにも関わらず足元の石畳がツルツルのため、慎重に登る。
上から全体を見渡せる。
鋼のシャンデリアがかっこいい。
急斜面のスロープを慎重に降りる。
壮大な廊下。
でかすぎる。
親指を入れて腕を回転させている人々を発見。
横の看板の説明書きを読んでもこの説明は書かれていない。
後から調べたら、親指を穴に入れ、残りの4本の指を柱にくっつけたまま腕を一回転させると、願い事が叶うという言い伝えがあるらしい。
訪れる予定のある方はぜひ試してもらいたい。
本当に天井が高く、扉はどでかい。
この扉の上に黄金で描かれているモザイク画は、中央にイエス・キリスト、左にレオーン6世。
そして、左の円の中に描かれているのは聖母マリア、右は大天使ガブリエル。
建物の隣には、身を清めるウドゥ用の立派な洗い場が。
これは1740年に建設された。
アヤソフィアの外観。
アヤソフィアを後にし、次の目的地であるイスタンブール地下宮殿へ。
ダウンタウンには路面電車がたびたび走っている。

イスタンブールの地下宮殿は、午前中に前を通り過ぎたらかなりの行列ができていた為、空いてそうな夕方頃に赴く。


Airi Tabei

田部井 愛理(たべい あいり) 1994年生まれ。 世界一周、ロードトリップ(アメリカ西海岸往復、アメリカ横断、アメリカ国立公園巡り)達成。 日本の大学を休学し、シアトルへ留学。 アメリカ生活が楽しくなり、日本の大学を中退してシアトルのHighline College (短大)でHospitality and Tourism Managementを専攻。卒業後はUniversity of Washington Tacoma(ワシントン大学)に編入しArts, Media and Cultureを専攻、卒業。 ニューヨークで、週間情報紙「ニューヨークBiz!」で1年間OPTとして働いた後、日本に帰国。

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