いよいよトルコ最終日。

イスタンブールの街を一望できる、ガラタ塔に登ります。

数日前の夕暮れ時に訪れた際は長蛇の列だったため、今回はなるべく早く着くように出発します。

まずは、宿泊先の受付で翌日の空港送迎バスを予約し、空港へ行く手段を確保しました。

旅をしながら次のことを逆算して行動することにまだ慣れず、バタバタしてしまいます。

ガラタ塔へのルートはこんな感じです。

私が泊まっていたところ、ブルーモスク周辺は旧市街。

そこからガラタ塔がある、新市街へ向かいます。

ブルーモスクからガラタ塔は、トラムだと20分徒歩は40分

私は徒歩で行くことに。

節約や運動、街の様子を楽しむためでもありますが、何よりトラム乗り場や時間を調べて、それによって減ってしまうスマホの充電などのストレスが嫌なので…。

有人ランドリー

ガラタ塔に行く前に、たんまり溜まった洗濯物を消化します。

袋に詰めれるだけ詰めて、ランドリー屋さんへ。

イスタンブールの下町を、洗濯物を担ぎながら通り過ぎる。
夜になったらライトアップされるのだろうか。
観光客で溢れかえっているブルーモスクの前を、洗濯籠を持って歩くのはなんだか不思議な感じ。
ランドリーに到着。
なんだか怪しげだが、恐る恐る地下に続く狭くて暗い階段を下る。
すると、着いた先のフロアで、熱風に運ばれてくる洗剤の爽やかな香りに包まれる。
洗剤の匂いは人の心を安心させる薬でも入っているかのようだ。

夕方8時頃には出来ているから、閉店までには取りに来てね、とのこと。

料金の15リラ(約300円)を払って、引換券を受け取りランドリーを後にします。

有人ランドリーは洗濯、乾燥、時々折り畳みもやっておいてくれるので、負担がかなり減ります。

長旅に疲れたらぜひ利用してみてください。

でも、時々他の人の洗濯物と混じってしまう可能性はあるので、靴下や下着などの細かいものは一つの大きなネットにまとめ、受け取った時に全部あるか確認することが大事です。

ようやくガラタ塔へ。

エキゾチックな街の景色や、すれ違う人々の様子を楽しみながらテクテク歩きます。

車がレッカーされている場面を目撃。
そういえば、英語から派生したようなトルコ語をちょくちょく街で見かける。
例えば、このレッカーのアームには、黒文字で「TRAFIK」と書かれている。
これは英語で「traffic(交通)」の意味だろう。
「taxi(タクシー)」は「TAKSI」と表示されていたり。
こういった新しいことや知らなかったことを見つけながら歩くのも面白い。

腹ごしらえ

旧市街地からガラタ塔へ行くには、ガラタ橋と呼ばれる大きな橋を渡ります。

ガラタ橋を渡る前に、ふもとのエミニョニュ広場にあった屋台でとうもろこしを購入。

ちょうどお腹が減ってきた頃に屋台を発見。
とうもろこしは安くて美味しい。
アッツアツ。
橋を渡っていい景色を眺めながらのとうもろこしは至福のひととき。

ガラタ塔がある対岸へ。

前回訪れた時も思ったが、本当に良い景色。

向こう岸に着きました。

着いてすぐに「Galata Tower(ガラタ塔)」の看板を発見。
この矢印の方向に目をやると…
全然メジャーな通り道じゃなさそうな、急な階段が。
ここを息を切らしながら登る。

ガラタ塔に訪れるのは、今回で2回目。

前回はたくさんの人々が直射日光を浴びながら長々と並んでいた様子を見て、すぐに踵を返してしまいましたが、今回はどうなのでしょうか。

午後2時過ぎに着いたので、行列ができていないかが心配ですが、取りあえず行ってみることに。

ガラタ塔

ガラタ塔に着いてみたら、前回よりも列が短かったため一安心。

最後尾に並びます。

天気は曇り。
直射日光を避けることができてありがたい。

少しすると、私の後ろには元気で仲の良さそうなおばちゃんグループが並びにきました。

一人で並んでいることに興味を持ったのか、「どこから来たの?」と気さくに話しかけてくれました。

「日本から一人で来ました。」

「若いからパワーがあるのね!私たちはすぐ道に迷っちゃうし体力もないから、全部ツアー会社やタクシーにお任せしちゃってるわ!」と大笑い。

彼女たちは中東のレバノンから旅行で来た、仲良し3人組。

レバノンは観光客に対してとてもウェルカムだからぜひ絶対に来て欲しい、私の家に泊めてあげるわ!と力説してくれました。

ぜひ、いつか訪れたいものです。

それからの待ち時間は、おばちゃんたちとおしゃべりして時間を潰しました。

「トルコの後は一人でどこに行くの?」

「次はギリシャに行く予定です。」

「私たちも以前ギリシャに行ったけどショッピングには向いてないわよ。」

「私は学生だからショッピングするお金はないですよ。」と伝えると、3人共大爆笑。

「私たちは時間もお金もあるわ!でもあなたと違って全部フィニッシュしたから旅行しか楽しみがないの!」と楽しそうに笑っている様子を見て、かわいらしいおばちゃん達だなと思いました。

おばちゃん達が元気で旅行好きなのは、日本だけでなく、他の国でも共通なのかなと思った瞬間でした。

30分ほど並び、中に入ることができました。

彼女達のおかげで全く長く感じなかったです。

正面入り口には大きな彫刻。
旧市街側から見えるガラタ塔や、周辺の街並み、ヨットが描かれている。
トルコのスカーフによく見かける柄が、壁のタイルに描かれている。

手荷物検査などの軽いセキュリティ・チェックを受け、チケットを購入します。

料金は25リラ (約500円)。

すると、私の後ろから先ほどのおばちゃん達がセキュリティの人に、

「なんでこんなに値段が高いの?前にイスタンブールに来た友達に聞いたら、5リラで登れたそうよ。」

と躊躇いなく聞いていました。

でもここは市場ではあるまいし、値切りは失敗。

目が合うと、「これ以上は無理だわ」と両手を挙げて首を横に振られました。

私は少し苦笑い。

おばちゃんたちの交渉力も国境を超えます。

さて、エレベーターに乗って、いざ展望台へ!

頂上に着くと突如、イスタンブールの街並みが目の前に飛び込んでくる。
海風が心地良い。
本当に素敵な街だなぁ。
先ほど通った道を上から眺める。
展望台で仲良し3人組と再会。
イスタンブールは海路が発達していて、大小様々な形の船がひっきりなしに行き交っている。
ここから、アジア側(正面)、旧市街(右)、新市街(手前)が一望できる。
モスクを象徴する「ミナレット」と呼ばれる煙突が、旧市街にたくさん見える。
この写真内だけでも、少なくとも4つの大きなモスクがあることが分かる。
屋上、気持ちいだろうな〜。
最高なテラス席をたくさん見かける。羨ましい…。
ガラタ橋付近にはたくさんの船が見える。
右奥にはうっすらとビル群の影が見える。
下からは見えなかったが、ほとんどの建物の屋根は赤茶色に染まっている。
パノラマ撮影。

15分ほど、この最高な景色を眺めてのんびり過ごしました。

ここから離れるのは名残惜しいですが、心を鬼にして階段を降ります。

ガラタ塔の中には、高級レストランがありました。いつかこんなところでディナーでも食べてみたいものです。

ガラタ塔のふもと

ガラタ塔のふもとに到着。
カラフルなバルーン売りが退屈そうに花壇に腰掛け、一服している男。
イスタンブールを散策していると、時間の速さがゆっくりに感じる。
のんびり自分の思うように、これからも過ごしていたいと強く感じさせてくれる。

ガラタ塔のふもと周辺は、おしゃれなカフェやレストラン、お土産屋さんで賑わっています。

雑貨屋さんのコースター売り場には「星の王子様」が。
ここでもトルコの初代大統領を発見。
街のあらゆるところで彼を見かける。
ミント色で統一されたかわいらしいカフェ。
丘のてっぺんにそびえ立つガラタ塔。
このガラタ塔を中心に、ここの街は形作られている。
付近にはたくさんの建物が建っているが、これらの部屋は果たして使われているのだろうか。
賑やかな通りもあれば、
静かな小道もある。
道路の端っこで、通り過ぎる人々を眺めている野良猫。

カラフルな一角

新市街をフラフラ歩いていたら、おしゃれな通りに出ました。

実はここは、同室のディーバがインスタグラムで見つけて、私におすすめしてくれた場所。

彼女が撮った写真のように上手く撮れませんが、それでもいい一枚だなと自画自賛(笑)。

アンブレラ・ストリート。
カラフルな傘でアーケードが作られている。
そういえば、旧市街にもこのような通りがあった。
イスタンブールではカラフルに彩られたものをよく目にする。
色彩色豊かな街だ。
綺麗に傘が並んでいる。
この周辺は、ウォールアートもたくさんある。

たくさん写真を撮って満喫したので、そろそろ新市街地を出て、旧市街に戻ります。

左に見える看板に描かれている人物は、トルコのエルドラン大統領。
彼の看板はイスタンブールの至る所に貼られている。

帰り道

ガラタ橋を渡って、旧市街へ戻ります。

頭上にはカモメがたくさん飛んでいる。

橋の上を歩いていると、突然目の前を歩いていた人がブラシを落としました。

急いで拾って本人に届けると、そのブラシは大事な仕事道具で、喜んでくれてよかった〜と思っていたのもつかの間。

「お礼に靴を磨かせて欲しい」と丁寧にお辞儀をされてしまったため断ることもできず、靴を磨いてもらったのですが、私が履いていたのは革靴ではなくスニーカー。

水のような洗浄液でゴシゴシ洗ってくれたのですが、どんどん靴の中に染みてきてなんだか気持ち悪い…。

「もう十分です」

と伝えてその場を後にしました。

汚れは落ちてピカピカ。
でも靴下はビショビショ。
今日も釣り人がいっぱい。
船が橋の下を通る時はどうしているのだろうか。
船に釣り糸が引っかかりそう。

旧市街に到着

ガラタ橋を渡り終え、旧市街側に帰ってきました。

先ほどとうもろこしを買ったエミニョニュ広場に到着です。

前回訪れたサバサンドの屋台船には、今日もたくさんの人で賑わっている。
その上にはカモメの大群。
釣り人とガラタ塔。
様々な様式の建築物が密集している。
船とガラタ塔。

対岸から見えるガラタ塔。綺麗だなぁ。

橋の下に、なんだか古ぼけた機械を発見。

コインを入れて動く、足をマッサージする機械らしい。
これは携帯チャージャー。
一応、四つの鍵付きロッカーがある。
スマホの充電が無くなってきたが、ここには置きたくないため断念…。
橋にあるレストランの案内板。
橋の下にはたくさんのレストランで賑わっている。

夕方になっても、まだまだ日は沈みません。

次はトルコのアジア側へ、フェリーで訪れます。

2018年7月9日の旅。

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Airi Tabei

田部井 愛理(たべい あいり) 1994年生まれ。 世界一周、ロードトリップ(アメリカ西海岸往復、アメリカ横断、アメリカ国立公園巡り)達成。 日本の大学を休学し、シアトルへ留学。 アメリカ生活が楽しくなり、日本の大学を中退してシアトルのHighline College (短大)でHospitality and Tourism Managementを専攻。卒業後はUniversity of Washington Tacoma(ワシントン大学)に編入しArts, Media and Cultureを専攻、卒業。 ニューヨークで、週間情報紙「ニューヨークBiz!」で1年間OPTとして働いた後、日本に帰国。

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