今回は、本屋の紹介ではなく、トルコのカッパドキアにある小さな街、ユルギュップで日本語の本を見かけた話。
ユルギュップの街中にそびえ立つ丘、テメンニ・テペシ(Temenni Tepesi)への道中で、レンガの塀に囲まれたモスクを発見。
この建物だけ異様に風格があり、外観に惹かれて門を潜ってみる。
(写真を撮り忘れたため、ぜひ見出しの赤文字をクリックしてみて下さい!リンク先はGoogle mapへ飛びます。)

この丘の中腹にモスクがある。

門のすぐ横にイスラム教に関する本が飾られている。
持ち歩いているスカーフを頭に巻いて、門を潜る。

外側の世界から切り取られた様な雰囲気。
外の声も聞こえない。
恐る恐る正面の入り口から建物の中に入る。

モスクの中には、二人のおじさんがいた。
軽く挨拶をしたら出身地を尋ねられ、日本から来たことを伝えるとなぜか部屋の奥へ行ってしまった。
しばらくしたら数冊の本を手に持って戻ってきた。そしてなぜかそれらを私に渡してくる。
表紙を見ると、どれも日本語で書かれたイスラム教に関する本だった。
こんな所で日本語を目にするとは想像もしていなかったため、かなり驚いた。
おじさんは、「無料だからぜひ持って帰って」と良心から言ってくれたが、これ全部受け取るとなると、旅中はかさばるし重いしで断る。
でも、どうしても持って帰ってもらいたい様で、断っても全然引き下がってくれない。
捨てるわけにもいかないし困ったなと思っていたら、「これから僕はアザーン(イスラム教の礼拝)が始まるから中に入るけど、ゆっくりしていってね」と奥に行ってしまった。
急にポツンと取り残された。


どさくさに紛れて、ササッと戻しておく。

ちなみに、このモスクには長い歴史がある。
1400年代、この建物はイスラム教を学ぶ学校「マドラサ」として建設された。
その後長い年月を経て、1940年〜1964年は刑務所として使われていた。
そして、1964年以降はモスクとして現在もその役割を果たしている。
岩と木が調和した、素敵なモスクだった。
Merkez Yahya Efendi Cami
Temenni Mahallesi, Ahmet Refik Cd. No:50, 50400 Ürgüp/Nevşehir, Turkey
テメンニ・テペシの頂上にある、小さな図書館。
テメンニ・テペシの丘の頂上には、休憩所のような建物がある。

中に入ってみると、たくさんの本で部屋が埋め尽くされていた。
本の貸し出しは出来るかどうか分からないが、その場で読むことができる。
ここでは日本に関する本を見つけることができなかったが、もしかしたらあるかもしれない。

この本を他の本屋さんでも見たような気がして、この人物は誰なのかを調べてみる。
すると、トルコの初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルク(1881-1938)ということが判明。
彼の名字にもしやと思いさらに調べると、トルコ最大の空港、アタテュルク国際空港は彼の名字である「アタテュルク」から由来することも分かった。
トルコを語る上で欠かせない人物だ。


ほとんどペーパーバック。
何についての本なのかは不明。

まるで誰かが住んでいるかのような感じ。

Temenni Tepesi
Temenni Mahallesi, Kılıç Arslan Cd. No:21, 50400 Ürgüp/Nevşehir, Turkey
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