楊貴妃は、避寒地として華清池を訪れていたが、蒋介石はバカンスに訪れた訳ではなく、仕事をしに来ていたため部屋は極めて質素。

蒋介石が暮らしていた五間庁。ここで仕事や寝泊まりなど、ほとんどのことを済ませていた。

何のための部屋か失念したが、壁はまっさら。

狭い。

寝室は少し豪華。

仕事部屋。極めてシンプル。

すぐ近くには、蒋介石を拉致しにきた張学良の部隊が発砲した跡が生々しく残っている。
実は、華清池にある楊貴妃や玄宗皇帝らの湯船は1988年に発掘された。それに伴い、当時の様子を再現する建物が新しく建設された。そのため、華清池にあるほとんどは最近建てられたものばかり。当時のものが今でも残っているのは湯船くらいだろうか。そもそも現在、西安で見ることができる遺跡は、当時の十分の一ほどしかない。ここも兵馬俑、城壁と同様、まだまだ発掘途中だ。
楊貴妃の湯船などは発見されるまで、文献の史料しか情報がなかった。
しかし、蒋介石の風呂は楊貴妃の湯船と全く同じ大きさ、形をしている。誰も楊貴妃の湯船を見たことがないのに、忠実に再現できたのは、この文献のおかげなのだ。私自身、この話は今日一番で感動した。
残念ながら、この蒋介石の湯船を撮り忘れてしまった。
もっとゆっくり回りたかったが、最終バスのこともありここで切り上げて帰りのバスに乗り込む。

40分ほどバスに揺られて市内に帰って来た。

駅は人々で賑わっている。

西安市内に無事帰還。日が沈んで来た。鐘楼には綺麗なライトアップが施されている。

広場もこの通り。

赤い提灯も火を灯す。

ここらで腹ごしらえ。西安といえば餃子。体調を考慮して、野菜の餃子とほうれん草を注文。「徳発長」というレストランだ。
お腹も満たされ、日没に合わせて市内の南城壁へ向かう。
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