楊貴妃は、避寒地として華清池を訪れていたが、蒋介石はバカンスに訪れた訳ではなく、仕事をしに来ていたため部屋は極めて質素。
実は、華清池にある楊貴妃や玄宗皇帝らの湯船は1988年に発掘された。それに伴い、当時の様子を再現する建物が新しく建設された。そのため、華清池にあるほとんどは最近建てられたものばかり。当時のものが今でも残っているのは湯船くらいだろうか。そもそも現在、西安で見ることができる遺跡は、当時の十分の一ほどしかない。ここも兵馬俑、城壁と同様、まだまだ発掘途中だ。
楊貴妃の湯船などは発見されるまで、文献の史料しか情報がなかった。
しかし、蒋介石の風呂は楊貴妃の湯船と全く同じ大きさ、形をしている。誰も楊貴妃の湯船を見たことがないのに、忠実に再現できたのは、この文献のおかげなのだ。私自身、この話は今日一番で感動した。
残念ながら、この蒋介石の湯船を撮り忘れてしまった。
もっとゆっくり回りたかったが、最終バスのこともありここで切り上げて帰りのバスに乗り込む。
お腹も満たされ、日没に合わせて市内の南城壁へ向かう。
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