トルコの世界遺産である、カッパドキアの岩窟群や、ギョレメ国立公園は、一面に広がる岩石群で有名。
カッパドキアの主要な宿泊エリアは「ギョレメ」という街だが、そこから東へ10キロ先に、「ユルギュップ(Ürgüp)」という小さくておしゃれな街があり、私はここに宿泊することになった。
こじんまりした街のユルギュップにも、白色の岩窟群が、街中の至る所に存在する。
そんなユルギュップの街並みを、午後の日差しを浴びながらのんびり散策。

今から、ユルギュップの街並みを一望できるテメンニ・テペシ(Temenni Tepesi)という丘を登る。

家として紀元前2000年頃に造られ、実際に人がここに住んでいた。
日本史でいうと、縄文時代の竪穴式住居の様なものだろうか。
岩は柔らかい石灰岩でできているため、削りやすく、住み心地も良い。
さらに夏は涼しく、冬は暖かい。

左上の崖にポツリと立っている人と比べると、この岩と岩穴の大きさが分かる。


私も国際免許証を持って来れば良かった。



ここはウドゥ用の洗い場。イスラム教もお祈りをする前に身を清める。

誰もいなく、静寂さに神聖な空気を感じる。
中はとても涼しい。
スカーフ一枚持っておくと、いざという時に使えるし寒い時に羽織ることもできて非常に便利。

こじんまりしたミフラーブとミンバル。


汗ばんだ身体に、心地良い風が吹く。

ソーラーパネルを取り付けている家がちらほら。
汗が引いてきたタイミングで、さらに上を目指す。

入り口や窓が可愛らしい。




この細道の奥には何があるのだろうか。この辺りには、どんな人が住んでいて、どんな暮らしをしているのだろうか。
想像が掻き立てられる。



至る所に気球のオブジェがある。


ユルギュップはワインの名産地としても有名で、あちこちにワイナリーがある。
次訪れた時は贅沢したいものだ。

しかも全部かわいい。














この丘の名前、「Temenni Tepesi」の看板と記念にパシャり。


この景色を見て、自然とため息が出た。
なんて素敵な所なのだろう。



先ほどのご家族に聞いてみたら、ここは700年ほど前にこの街で有名な人のお墓ということが判明。どんな人だったのだろうか。

このお父さん、実は30年ほど前に私の地元、大宮に住んでいたらしい。
驚き。

ものすごい急斜面で滑りそう。慎重に。

アジア人が珍しかったのだろうか、可愛らしい子たちだった。







上の階に住めば住むほど、出入りが大変。
奥には部屋が続いているのだろうか。暗い所を覗くのは少し怖くなってここから眺める。
手前には、レンガでしっかり作られた穴がある。


手前の白い縦線はアンテナ。






アスレチックの様な遺跡を堪能した後、夕方まではダウンタウンで時間を潰す。

商店街をぷらぷら歩く。

この赤いお菓子を店員さんに勧められて試食。
見た目はなま肉の様だが、食べたらイチジクとピスタチオの味で、食感はグミみたい。
すごく美味しかった。


夕飯を想定していたため、量の少なさに物足りなさを感じる。
しかも、めちゃくちゃ甘い。
後から調べたら、これは中東のスイーツだそうな。そりゃ甘くて少ないわ。

街に沈む夕日を丘の上から眺めたい。
でも、もう日が沈みかけている。急げ〜。

夕日に照らされて、幻想的。


日は沈んでしまったが、なんとか間に合ったかな。






昼間とは全く違う雰囲気。


明日は朝日に合わせて気球に乗る。
早めにホテルに戻り、就寝。
今日でユルギュップの街が大好きになった。
2018年7月7日の旅。
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