后海(ホウハイ)

ホステルから徒歩10分ほどにある湖、后海(ホウハイ)へ屋台を目当てに出発。

 

ここは3つの湖が連なっていて、その内の一つである后海の湖畔におしゃれな飲食店が立ち並んでいる、賑やかな地域らしい。

他の前海、西海にもそれぞれ特徴ある街並みが有名らしいが、明日に備えて今晩は后海で夕飯だけ食べて帰る予定だ。

 

 

地図のナビに沿って歩いてみるも、今回もなかなか怪しいルートを歩かせてくる。

道路脇には一応飲食店などがポツポツと並んでいたりはするが、「本当にこの先に賑やかな湖畔があるの?」と心配になるくらいの人通りの少なさと街の暗さだ。

 

半信半疑で身を構えつつ、早歩きで先を急ぐ。

 

 

たまに人とすれ違う。

 

 

ここからわずか数分、いきなり幻想的な街並みが目の前に現れた。

突然目の前に溢れる人、人、人。

クラクションを鳴らしながら人混みをかき分けて進む原付。

華やかなネオン。

賑やかな観光客と、大声で客寄せをする店員。

 

それらとは対照的に、街の明かりが湖面に反射し、それをゆっくりかき回すように小舟が暗闇の中を進んでいる。

 

急展開すぎて、異世界に迷い込んだのかと思ったほどだ。

 

 

柳と湖畔の組み合わせはもはや芸術。

 

対岸にはバーが立ち並ぶ。

 

派手なネオン街をすり抜けるように、静かに小舟が通る。

 

ワールドカップのシーズンだったこともあり、そこら中で試合が大きなスクリーンに映し出されている。中国の他の都市では見なかった、女性の喫煙者が多くいたように思えた。

 

右を見ても左を見ても、人で溢れかえっていた。みんなどこから来たのか。私が通った道は正規のルートではなかったらしい。

 

容赦無く人混みの中を走る原付。

 

 

 

北京の街並みを歩いていて思ったのだが、観光客が多い。

特に、アジアや欧米からの観光客が多いように感じた。街を歩いていても気になったお店に入っても、英語など中国語以外の言語が頻繁に聞こえてくる様子に驚いた。上海、西安では見なかった光景だ。

 

 

明るい商店街のようなところに入ると、1軒目でなんとジャージャー麺を売っている屋台を発見。

早速、店員さんに前に並んでいた人と同じものを注文したら、なにやら中国語で長々と説明される。

私が全く理解していない様子がわかると、すぐに券売所に案内してもらえた。そこでやっとジャージャー麺のチケットを購入。

 

 

料理を注文する時、必ず「不辣(ブラー)」と必ず言うようにしている。

意味は「辛くない」。

辛いもの苦手な私にとって、「ニーハオ」と「シェイシェイ」の次に大事な中国語だ。

これで大体のものは美味しく食べることができる。

 

これは中国に留学していた従姉妹に教えてもらった。

 

 

出来上がるまで、日本語を勉強中のバイトさんとおしゃべり。

 

ほくほくのジャージャー麺。見た目によらずボリューム満点。久しぶりに野菜も取れて一安心。

 

 

 

観光地化しているからだろうか、夜遅くまで開店しているおしゃれなカフェや雑貨屋が溢れているし、地元の人々も観光客に慣れているような雰囲気。

さすが中国の首都だけあって、都会の空気を感じる。

 

 

滅多に見かけない今風のカフェ発見。

 

素敵な店構え。どのお店も美味しそう。

 

歩道傍のテラス席でおしゃべりする人々。仕事帰りだろうか、男性客が多い。

 

 

帰り道、再び裏通りに入ると、これらの喧騒から一転、全く静かな空間になる。

 

 

 

明日は1日北京観光。

中国ではホステルを出たらインターネット環境は無いようなもの。寝るまでの数時間、明日のために何通りものルート作りや情報集めに勤しむ。

 

北京で過ごせる時間は残り24時間。

今日は飛行機の乗り過ごしや迷子もあり、大幅な時間ロスをしてしまった。

調べれば調べるほど、行きたいところは増える一方。北京には博物館や美味しい北京料理など、他の地域にはないものがたくさんある。

その中から、苦渋の決断で厳選しなければならない。辛い選択だ。

明日はどうなることやら。

カテゴリー: 旅行

Airi Tabei

田部井 愛理(たべい あいり) 1994年生まれ。 世界一周、ロードトリップ(アメリカ西海岸往復、アメリカ横断、アメリカ国立公園巡り)達成。 日本の大学を休学し、シアトルへ留学。 アメリカ生活が楽しくなり、日本の大学を中退してシアトルのHighline College (短大)でHospitality and Tourism Managementを専攻。卒業後はUniversity of Washington Tacoma(ワシントン大学)に編入しArts, Media and Cultureを専攻、卒業。 ニューヨークで、週間情報紙「ニューヨークBiz!」で1年間OPTとして働いた後、日本に帰国。

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