旅行

【世界一周旅行記・北京2】万里の長城と天安門へ

中山公園を出て、地下鉄の駅へ向かう途中。
雰囲気は一変。
車道には車やバイクがひっきりなしに走り、クラクションが鳴り響く。

駅に向かって歩いていたら、いきなり後ろから中国人のおじさんに中国語でなにやら熱心に話しかけられた。

何を話しているのか全くわからない。早口で、しかも真顔で必死に訴えかけられているような感じがしたため、何か悪いことをしたかな…と不安になる。

すると、中国語が伝わらないと判断され、おもむろにスマホを出して何かを入力し、私に画面を見せてきた。

見ると、「どこから来ましたか?」と英語に翻訳されている。

政治的に意味のある天安門。日本人と答えて何か言われるんじゃないか、とヒヤヒヤしながらも口頭で「Japan」と恐る恐る答えてみる。

だが、通じていない。

私も自分のスマホの翻訳アプリに打ち込み、中国語に翻訳された画面を見せた。

すると、今までの剣幕は何だったのかと思うくらい、途端におじさんは笑顔になり、握手を求められた。
さらに、「よく一人で来たね」と言わんばかりに、さらにすごい勢いで話しかけてきた。

そこから翻訳アプリを通しての会話は弾む。他にどんな都市へ行ったか、これからどこに行くか、日本と中国はどう違うか、など、質問攻めにあう。

私が撮った上海や西安の写真を見せてあげたら、さらに嬉しそうな様子。

目的地の地下鉄が一緒だったため、結局15分ほどの道のりを、このおじさんのマシンガントークと共に過ごした。

別れ際は、なぜか一緒に写真を撮り、ものすごい笑顔で手を降りながら、嵐のように去っていった。

なんで私に話しかけたのか謎のままだったが、また一つ面白い体験をしたなとシミジミする。

天安門の脇道は、民家っぽい街並み。
様々な看板が立ち並んでいるが、開いている様子ではなさそう。

時刻は午後6時40分。
7時までにホステルに預けてある荷物を受け取らなければならないため、急いで地下鉄の切符を買い、飛び乗る。

結局10分ほど遅れてしまったが、ホステルの受付の人が待っていてくれていた。

こういう緊急時にインターネットが使えないのは本当に不便だし、ヒヤヒヤする。

今回は、夜中の0時10分に北京首都国際空港を出発するフライト。

夜の9時過ぎまで、ホステルのロビーでこれから向かうトルコ、イスタンブールの宿を予約する。
本当にいつもギリギリだ。

長い旅において、ホステルのロビーで作業するのは、本当にオススメ。
確実にWi-Fiが使えて、充電もできる、さらに水も無料で飲めて、安全も確保されている。情報収集に手間取ったら、すぐに受付に聞くことができる。しかも快適。

そうこうしている間に空港に向かう時間になったため、荷物をまとめて地下鉄に乗る。

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Airi Tabei

田部井 愛理(たべい あいり) 1994年生まれ。 世界一周、ロードトリップ(アメリカ西海岸往復、アメリカ横断、アメリカ国立公園巡り)達成。 日本の大学を休学し、シアトルへ留学。 アメリカ生活が楽しくなり、日本の大学を中退してシアトルのHighline College (短大)でHospitality and Tourism Managementを専攻。卒業後はUniversity of Washington Tacoma(ワシントン大学)に編入しArts, Media and Cultureを専攻、卒業。 ニューヨークで、週間情報紙「ニューヨークBiz!」で1年間OPTとして働いた後、日本に帰国。

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