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ユルギュップの丘から街を一望|カッパドキア【世界一周旅行記・トルコ3日目②】

トルコの世界遺産である、カッパドキアの岩窟群や、ギョレメ国立公園は、一面に広がる岩石群で有名。

カッパドキアの主要な宿泊エリアは「ギョレメ」という街だが、そこから東へ10キロ先に、「ユルギュップ(Ürgüp)」という小さくておしゃれな街があり、私はここに宿泊することになった。

こじんまりした街のユルギュップにも、白色の岩窟群が、街中の至る所に存在する。

そんなユルギュップの街並みを、午後の日差しを浴びながらのんびり散策。

ランチ後の散歩。
今から、ユルギュップの街並みを一望できるテメンニ・テペシ(Temenni Tepesi)という丘を登る。
岩には、人工的に作られた大きな穴がたくさん掘られている。
家として紀元前2000年頃に造られ、実際に人がここに住んでいた。
日本史でいうと、縄文時代の竪穴式住居の様なものだろうか。
岩は柔らかい石灰岩でできているため、削りやすく、住み心地も良い。
さらに夏は涼しく、冬は暖かい。
壮大。
左上の崖にポツリと立っている人と比べると、この岩と岩穴の大きさが分かる。
登るぞ〜。
バイクやバギーに乗っている観光客がたくさん。
私も国際免許証を持って来れば良かった。
ユルギュップには、こじんまりした雑貨屋さんがたくさんある。
まだまだ先だ。
道中、Cami Kebirという小さなモスクがあった。
ここはウドゥ用の洗い場。イスラム教もお祈りをする前に身を清める。
スカーフを頭に巻き、モスクに入ってみる。
誰もいなく、静寂さに神聖な空気を感じる。
中はとても涼しい。
スカーフ一枚持っておくと、いざという時に使えるし寒い時に羽織ることもできて非常に便利。
岩でできたモスク。
こじんまりしたミフラーブとミンバル。
すぐ近くに、見晴らしのいい高台を発見。
低地に赤い屋根、遠くには壮大な高原。
汗ばんだ身体に、心地良い風が吹く。
景色良すぎ。
ソーラーパネルを取り付けている家がちらほら。
汗が引いてきたタイミングで、さらに上を目指す。
岩の家。
入り口や窓が可愛らしい。
左側の景色と、
右側の景色。
「KAPADOKYA」と掘られた置物。かわいい。
真っ白でも茶色でもない、クリーム色のような岩にこの街は染まっている。
この細道の奥には何があるのだろうか。この辺りには、どんな人が住んでいて、どんな暮らしをしているのだろうか。
想像が掻き立てられる。
まだまだ歩く。
屋根にぶら下がっている気球がカラフルでかわいい。
カッパドキアといえば気球。
至る所に気球のオブジェがある。
素敵な昼下がり。
こんな素敵なレストランで食事でもしたいものだ。
ユルギュップはワインの名産地としても有名で、あちこちにワイナリーがある。
次訪れた時は贅沢したいものだ。
そこら中、雑貨屋さんだらけ。
しかも全部かわいい。
何か果物の種のようなものが、壁の窪みに干されている。
素敵な岩の家。
「ART」と「和」
面白い街だなぁ。
崩れて瓦礫まみれの家もよく見かける。時代とともに風化してしまったのか。
ゴツゴツの岩肌。
モスクのミナレットの塔が一本、街の目印のようにそびえ立つ。
清々しくていい景色。最高の気分。
楽しそうにおしゃべりしている女の子たち。
道中、トルコの他の街から旅行に来たご家族と仲良くなる。
岩がすごい。
頂上に近づくにつれて、賑やかになってきた。
登るぞ〜。
頂上に到着!
この丘の名前、「Temenni Tepesi」の看板と記念にパシャり。
急斜面の柵の向こうには…
街と高原。
この景色を見て、自然とため息が出た。
なんて素敵な所なのだろう。
ユルギュップの街並みと高原を眺めながら、頂上で食べるピスタチオとストロベリーのアイスは格別。
頂上の端に、不思議なドームがある。
中を覗いてもトルコ語で書かれた看板しかなく、ここが何なのか分からず。
先ほどのご家族に聞いてみたら、ここは700年ほど前にこの街で有名な人のお墓ということが判明。どんな人だったのだろうか。
素敵な人たちだったなぁ。
このお父さん、実は30年ほど前に私の地元、大宮に住んでいたらしい。
驚き。
1時間ほどのんびり過ごし、丘を降りる。
ものすごい急斜面で滑りそう。慎重に。
女の子たちに声をかけられた。一緒に写真を撮りたいとのこと。
アジア人が珍しかったのだろうか、可愛らしい子たちだった。
すごい崖に家がある。
岩と家が一体化している。
私も登ってみる。
急な階段を登って…
登って…
ここも登って…
部屋に到着。
上の階に住めば住むほど、出入りが大変。
奥には部屋が続いているのだろうか。暗い所を覗くのは少し怖くなってここから眺める。
手前には、レンガでしっかり作られた穴がある。
床が抜けている部屋もある。
観光客の落書きだらけの部屋。
手前の白い縦線はアンテナ。
崖に掘られた穴に住む人が、隣の部屋を覗き込むとこんな感じだったのかな。
割と高い。
細すぎる道。
部屋からの眺めは最高。
頭上に掘られた縦に並んだ穴は何用?
壁に掘られた謎の窪み。

アスレチックの様な遺跡を堪能した後、夕方まではダウンタウンで時間を潰す。

水が気持ちいい。
商店街をぷらぷら歩く。
トルコのお菓子屋さんに入ってみる。
この赤いお菓子を店員さんに勧められて試食。
見た目はなま肉の様だが、食べたらイチジクとピスタチオの味で、食感はグミみたい。
すごく美味しかった。
夕飯は、看板に美味しそうな食事が載ってたレストランへ。
これは、「クナーファ(Künefe)」という食べ物。
夕飯を想定していたため、量の少なさに物足りなさを感じる。
しかも、めちゃくちゃ甘い。
後から調べたら、これは中東のスイーツだそうな。そりゃ甘くて少ないわ。
軽い腹ごしらえもしたところで、再び丘に登る。
街に沈む夕日を丘の上から眺めたい。
でも、もう日が沈みかけている。急げ〜。
ボロボロに崩れてしまった、遥か昔の家々。
夕日に照らされて、幻想的。
遺跡だらけ。
頂上に到着。
日は沈んでしまったが、なんとか間に合ったかな。
斜面で、街に沈む夕日を眺める人たち。
どんどん空が暗くなるのと対照に、街の灯りが明るくなっていく。
遠くにも街があるのだろう。高原の麓がライトで明るくなっている。
綺麗だなぁ。
昼間はクリーム色だった洞窟が、夜はオレンジ色になる。
肌寒くなってきたため、下山。
昼間とは全く違う雰囲気。
家々がオレンジ色に染まる。
丘を見上げると、「ÜRGÜP」のネオンがポツリと光っていた。

明日は朝日に合わせて気球に乗る。

早めにホテルに戻り、就寝。

今日でユルギュップの街が大好きになった。

2018年7月7日の旅。

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Airi Tabei

田部井 愛理(たべい あいり) 1994年生まれ。 世界一周、ロードトリップ(アメリカ西海岸往復、アメリカ横断、アメリカ国立公園巡り)達成。 日本の大学を休学し、シアトルへ留学。 アメリカ生活が楽しくなり、日本の大学を中退してシアトルのHighline College (短大)でHospitality and Tourism Managementを専攻。卒業後はUniversity of Washington Tacoma(ワシントン大学)に編入しArts, Media and Cultureを専攻、卒業。 ニューヨークで、週間情報紙「ニューヨークBiz!」で1年間OPTとして働いた後、日本に帰国。